6月園長おたより「心を寄せ合う」

感染症もようやく落ち着き、今年は3年ぶりに入場者制限のないプレイデイを行うことができました。祖父母の方やお友だち、田園調布2丁目自治会の方々、学校評価委員さん、運営委員さん、ピアノ教室の高垣先生とたくさんの幼稚園協力者の皆様がいらしてくださいました。卒園生で評価委員の東條さんは準備から片付けまでずっと手伝ってくださり、鹿や馬の姿に変身したり、私たち職員をグミ食い競争に引っ張り出すなどして盛り上げ、子どもたちを楽しませてくださいました。多くの方々に支えられてルーテル幼稚園があるのだと感謝の1日でした。
 プレイデイでは大人も子どもも「本気」で頑張っていましたね。競技は観る方にとってもひと時も気が抜けません。かけっこ観戦は毎年のことながら、年少から年長までの間でこんなにも子どもたちの体が成長し走る姿勢が整うのだと感心します。そしてそれ以上にゴールテープへ一直線に向かっていこうという意識が育ったことに驚かされます。 また体力も気力も整ってきた年長さんですからパラバルーンは圧巻です。はじめはバルーンを持ち、教わったことをやってみることからスタートする子どもたちなのですが、練習回数を重ねていくうちに、この動きは全員でバルーンの形を成すために大切なんだと気づき、息を合わせて動かそうと自分たちから心を寄せ合っていくようになるのです。楽しみながら、はためくバルーンを抑える力、協調性、クラスの団結力、リズム感覚などが養われていきます。 最後の極め技は「花火」という大技です。真ん中に置いた色とりどりのボールが、バルーンを上に持ち上げた後全員でタイミングを合わせ一斉にしゃがむと、反動を受けて高く上がります。当日はこれまでで一番高く空に飛び上がっていきました。全員の息がピッタリあったからです! 花火を上げた年長さんも、それを見ていたルーテルの仲間たちも、みんなが空まで届く幸せを感じることができたことでしょう。